ここはずっとずっと気になっていながらも、行かなかったお店。
それは壁にある能面が小さいころから怖くて苦手だったから...
しかし、そんなことは言ってられない、マスターは高齢と聞いてたし、かなり良いと評判なので、この機会に行くことにした。
始業時間に店に到着すると、マスターが看板を出していた。
いらっしゃい、どうぞと、とても優しい。
外観からして既にただモノではない佇まいで、超いぶし銀の味わい。
中に入ると、そこは想像以上の夢の空間だった...
とにかく何もかもが素晴らしい。
一言でいうと、雰囲気が最高なのである。
渋いし、可愛いし、格調高い気もする。
カウンターも相当渋い
あとBGMが最高だった。ロマンティックなピアノのイージー・リスニングなのだが、お店にぴったり。
紅茶を注文
ここから見える景色が一番好き。
30分くらい、1人で贅沢な時間を味わっていると、若い男性が入ってきた。
空いている席があるのに、私の前の席に座った。
店を見渡したいのだが、顔を上げると、男性の顔が目に入ったので、なんか気まずい。
少し観察すると、モデルのような若くて端正な顔立ち(一瞬、菅田将暉かと思ったが違った)でこの昭和喫茶には似合わない。
なんの躊躇もなく、注文していたので、常連なのかもしれない。
そうすると、決まった席に座るのは理解できる。全く良い趣味してるな!
写真でどれだけ伝わるか分かりませんが、ここは肉眼で見た方が、100倍良いです。写真ではやはり限界があります。
人生の純喫茶ベスト10を決めるなら、断然ここを入れる。
全くの個人的見解だが、昭和喫茶の良い部分が全て詰まっていると言っていい。
2022年 訪問