純喫茶案内

純喫茶について思うことを書きます。喫茶店以外も書いたりします。ご感想などありましたら、お問い合わせからお願いいたします。

三鷹 喫茶プリモ

全く惜しい。

外観の店構え、内装、寡黙そうなマスターと全てが好みなのに、1つ間違うと、最悪な雰囲気になる。

色々あって、今は遠くに行く気にはなれないので、都内で行ったことない喫茶に行ってみた。

外観はいぶし銀の佇まいで、期待がもてる。

 

 

中は、なんと!帆船を模したような、素晴らしい内装ではないか!

 

 

 

 

 

この道路沿いの席が独特の雰囲気を醸し出して、最高だった!

 

 

反対側のトイレの丸窓などもまさに船そのもの!

 

 

 

この壁の模様も良い!

 

 

カウンター下のレリーフみたいなのも凝ってる!

 

 

と、ここまで入店から15分くらいは貸し切り状態で、満足な気分だった...

すると、常連らしき2人の女性が入って来て、大声で会話している。

こんなのは喫茶店あるあるで、何でもないのだが、2人にランチを運んできた瞬間、

マスターに色々話してて、それが周りを気にしない大声だったから、もう耐えられなかった。

まあこっちの事なんて考えてないんだろうなと思いながら、すぐ店を出た。

もし、ずっと1人だったり、静かなお客さんだったら、こんな印象は持たなかったんだろうな。

タイミングとは恐ろしいものです。

誤解しないで欲しいのですが、ただ残念なだけで、お店自体は好きでした。

あれ?、BGMはTVだったかな?無音だったかな?とにかく忘れたよ。

 

六郷土手 喫茶ハッピーバード(閉店)

ハッピーバードが閉店したとのこと(昨年末らしい)。

訪問は4年前ですが、老舗だし、なかなかの渋いお店だったので覚えている。

京急って使わない人にとっては、ほとんど用なしなので、この駅もこの時初めて降りた。

実はこのお店、ずっと前から古い喫茶ブログの方の写真を見て、すごく来たかった。

立地は駅の目の前の2階のビル。

外観から相当渋い。

 

 

 

 

 

 

店内はこんな感じで、一見普通に見えるが、なかなか味があって良い

 

 

この照明のインパクト!すごかった

 

 

他の見所といえば...

 

 

 

 

ハッピーバードだけに、メニューには小鳥さん

 

 

 

たまごサンドとコーヒー。

お世辞にも美味しいとは言えなかった...

 

 

 

店内のBGMは小さめのイージーリスニング

照明を見てるだけでも飽きなかったし、お客は自分達だけだったので、すごく贅沢な気がした。

店を出ると、ステンドグラスのシールが凝っていた。

 

 

 

 

我孫子道 安立東通り商店街

ブルボンを出て、阪堺電車我孫子道まで行く途中、商店街を通った。

これがなかなかの昭和の風景で良かった。

凧が飾ってあるのが素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

我孫子道に到着

いつ乗ってもかわいいね!

 

 

 

 

 

我孫子道 喫茶 ブルボン

訪問は2年前ですが、かなり昭和でいぶし銀の喫茶店でした。

正面の青の庇は新しい感じなのですが、外観からかもし出す、歴史の重みを感じます。

 

 

この看板の完璧なビジュアル!

 

 

 

このショーケースも最高!

 

 

 

中はこじんまりしているが、古き良き昭和喫茶の全てが詰まっていた...

 

 

 

 

 

 

モーニングは感激の350円

 

 

珈琲はすっきり系

 

 

マスターは蝶ネクタイで寡黙な感じ。

BGMはTVの音だった。

しかし、早朝からやってるお店は、本当に頭が下がります。

 

 

八王子の陸の孤島、長房商店街

茶店めぐりをしていると、「陸の孤島」と言われる土地に出会う。

基本的に、徒歩ではまず遠くて行けない、バスで行くのだが、これが結構小旅行気分を味わえるので楽しい。

八王子にも「長房団地」という巨大マンモス団地があり、昭和40年代の古い商店街が残っているというので、行ってみた。

バス停を降りて、5分くらい歩くと目的地に着く。

ネットで調べたときに見た、商店街のアーチはなくなっていたが、完全に時は止まっていた。

 

 

 

 

八百屋だけはにぎやかだったが、他はひっそりしていて、人もほとんどいない...

しかし、路地がいくつもあって、楽しいので、商店街めぐりが好きな方は退屈はしない。

 

 

 

 

 

 

辿り着いたのは、ここ。完全にひとめぼれ。

 

 

 

スナックは結構あったが、閉まっていた。

 

 

 

 

空いてたのはここだけ、でも入る気はしない

 

 

お腹すいたので、何かないかなーと思ったら、おでん屋さん発見。

ここのご主人、座るところがないのを見て、ベンチを貸してくれました、すごく親切で泣けた。

 

 

小さいと思っていたら、なかなか見所が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここの路地は異様な雰囲気だった、このツタの茂った家がちょっと不気味だった...

 

 

 

 

茶店は一軒もないので、それ目当ての方にはおすすめしません。

でも昭和のなくなりつつある商店街が、都内で当時の状態で残っていると考えると貴重だと思います。

 

 

堺 純喫茶フレンド

ここはずっとずっと気になっていながらも、行かなかったお店。

それは壁にある能面が小さいころから怖くて苦手だったから...

しかし、そんなことは言ってられない、マスターは高齢と聞いてたし、かなり良いと評判なので、この機会に行くことにした。

始業時間に店に到着すると、マスターが看板を出していた。

いらっしゃい、どうぞと、とても優しい。

外観からして既にただモノではない佇まいで、超いぶし銀の味わい。

 

 

 

 

 

 

中に入ると、そこは想像以上の夢の空間だった...

とにかく何もかもが素晴らしい。

一言でいうと、雰囲気が最高なのである。

渋いし、可愛いし、格調高い気もする。

 

 

 

 

 

 

 

カウンターも相当渋い

 

 

 

あとBGMが最高だった。ロマンティックなピアノのイージー・リスニングなのだが、お店にぴったり。

紅茶を注文

 

 

ここから見える景色が一番好き。

 

 

30分くらい、1人で贅沢な時間を味わっていると、若い男性が入ってきた。

空いている席があるのに、私の前の席に座った。

店を見渡したいのだが、顔を上げると、男性の顔が目に入ったので、なんか気まずい。

少し観察すると、モデルのような若くて端正な顔立ち(一瞬、菅田将暉かと思ったが違った)でこの昭和喫茶には似合わない。

なんの躊躇もなく、注文していたので、常連なのかもしれない。

そうすると、決まった席に座るのは理解できる。全く良い趣味してるな!

写真でどれだけ伝わるか分かりませんが、ここは肉眼で見た方が、100倍良いです。写真ではやはり限界があります。

人生の純喫茶ベスト10を決めるなら、断然ここを入れる。

全くの個人的見解だが、昭和喫茶の良い部分が全て詰まっていると言っていい。

2022年 訪問

 

 

赤坂 メモリー赤坂(閉店)

モリー赤坂が12月に閉店したとのこと。

8年前に1度行ったきりで、あまり細かい記憶はないのだが、こじんまりしていながらも、往年の古き良き喫茶店で、居心地良かった印象がある。

あと、珈琲専門店なので、珈琲が美味しかった記憶はあります。

こんなの世に出していいのかっていうくらいひどい写真ですが、これも在り日の喫茶の思い出のとして、残しておきたい。

 

 

 

 

 

 

国会議事堂前 喫茶 やま (既に閉店)

もう閉店して行けないのだが、ふと思い出す喫茶店がある。

国会記者会館に喫茶店があるとは思わなかった。

生まれて初めて行く、国会記者会館は一般人も入れる事も知らなかった。

1階なのだが、結構分かりづらい。

すると、この看板が見えてきた。

 

 

この看板だけでもひっそりしていて、すごく良い。

 

 

中に入ると、想像以上に渋い内装だった...

壁やカウンター経年の色落ち具合が何ともいえない。

 

 

やはり一番目を惹いたのは、この天井の照明、Ⅹ字でカッコいい!

 

 

写真はこれしか撮ってない、しかし、これだけでも雰囲気は伝わるだろう。

ソファのシックで落ち着いた色合いも良かった。

ここで、何十年も記者たちが論議を交わしていたと思うと、感慨深い。

こういうビル内にある古い喫茶店ももうなくなりつつある。

2016年訪問

 

天下茶屋 喫茶 フレンド

ここはあまりにも有名すぎて、今まで行かなかったお店である。

でもいつか、可愛すぎるマッチは欲しいと思っていたので、この機会に行くことにした。

訪問は約1年前。

本当に朝5時から開いているのだろうか?

すごく不安だったが、開いていると仮定してこの日のスケジュールを組んだ。

もし空いてなくても、ここは大阪、どこかは開いているだろう。

着いたのは、6時ちょっと前。まだ夜明け前で、辺りは暗い。

しかし、不安もよそに、しっかり開いていた!

もう外観の雰囲気だけでも胸が打たれる感じ、超絶に渋い。

 

 

中に入ると、想像以上に歴史の重みを感じる昭和喫茶で超渋かった...

壁とか天井のヤニ焼け具合が最高です。

既に常連さんが2人いました。

 

 

 

一番奥の席が空いていたが、人目を避けれる絶好の場所に思えた。

 

 

 

 

これのサインは?よく見ると、シャンプーハットの小出水と書いてあった。

 

 

ひときり目を引いたのは、やはりこの井岡選手のポスター。

 

 

経年の色落ちが最高にお店にマッチしてました。

壁の模様も素晴らしい。

 

 

ひまわりとか太陽のような床の模様も素敵

 

 

モーニングは何と300円!

 

 

珈琲は濃くて、自分好みだった。

少しして、マスターが、初訪問者とすぐ見抜いたのか、すぐ話かけてくれた。

すごくフレンドリーで、話が上手、全てが手馴れていて、居心地が良かった。

言いにくかったが、マッチはありますか?と聞いてみると、当然ように2個セットでくれた。

自分たちがマッチ目当てだと最初から分かってたに違いない

 

 

実物は写真で見るよりずっとずっとかわいかった!

店を出てると、既に外は明るくなっていた。

写真を撮っていたら、なんとマスターが送りに来てくれた。

すごく優しいなあ、感激です。

で、店の外観を撮ろうとすると、俺も撮ってくれよとばかりにカメラ目線。

これが、本当に良い表情で、すごくさまになっている。

 

 

心が温まる、本当に良いお店でした。

 

海南 純喫茶 コロムビア (閉店)

以前訪れた、海南市コロムビアですが、今年の6月の大雨の被害で閉店したと知ったのは8月のこと。

海南市自体、初めて来ましたが、街も整備されていて、古くなかった。

お店は駅から近かった。

この看板は嬉しいけど、思った感じと違う...

 

 

 

 

店内も新しい感じだが、この照明は可愛かったなー

 

 

 

BGMは昭和歌謡で居心地は結構良い。

10年くら前までは、サン・コロムビアという姉妹店が存在していて、ここはかなり純喫茶度が高いお店だったので、そこは行ってみたかった。

ともあれ、和歌山の海南を代表するお店なので、行けたことには感謝です。

でも終わり方が悲しいので、切ないです...

 

 

留萌 高級純喫茶 ホワイトレディ

さて、いよいよ夢にまで見たお店の開く時間が迫ってきた。

旅先に行くときは、営業している情報があっても、当日はやってなかったというのが、度々あった。

だから実際に店の近くまで行かないと、喜べないのです。

え!営業している!

 

 

この看板の憂いのある表情が何とも切ない...

 

 

裏は色がはっきりと残ってて、これも素敵

 

 

この営業時間は今は定かではありません

 

 

この店に行くまでの2段階の通路が、緊張感を高めます

 

 

 

ドアには”高級純喫茶”の文字が!もう天にも昇る気持ち...

 

 

入ると、そこには夢の世界が広がっていました...

 

 

 

 

高級ソファと豪華すぎる装飾に眩暈がしてきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メニューありますが、出せるのはコーヒーのみ

 

 

 

店内には誰にもおらず、貸し切り状態。

これだけでも贅沢なのですが、嬉しかったのが、BGMが全編ムード歌謡で、これがお店にぴったりハマっていて、眩い昭和の世界なのです。

BGMは店を開けたママさんの趣味とのこと。

途中、別のママさん(オーナー)も登場し、お店の歴史などお話してもらいました。

とにかく留萌に来た理由は、このお店に来るためで、期待以上の素晴らしさだったので、言うことありません。

多分、二度と来ることはないだろう、留萌、後ろ髪を引かれつつ、店を後にするのでした。

 

 

留萌 喫茶 きたの

まだ時間があるので、きたのに行ってみる。

良かった、営業していた。

 

 

 

階段の模様が素敵

 

 

上がると、良い照明があって、期待が高まる

 

 

 


が、リフォームしたようで、パテーションが安っぽいし、全体的にしっくりこない...

しかし、このシャンデリアとか年季があって良いのだが...

昔はなかなか良かったのではないだろうか

 

 

 

 

窓からは、今はもう見られない、留萌駅が一望できた

 

 

 

留萌 喫茶 飛鳥

開店までは大分時間あったので、飛鳥を見に行く。

あまりにも存在感なくて、最初は通り過ぎてしまった。

準備中。でも、シャッターは開いているようなので、営業はするようだ。

 

 

とにかく佇まいが渋い!

ちょっと中を覗くと、ママさんが入っていいわよ、と一言

えー!かなり図々しいけど、時間を持て余してたので、入ることにした。

すると、店内は絵に書いたような、激渋な昭和喫茶だった...

 

 

 

 

 

 

外観からは想像つかないが、結構広くて、シャンデリア、タイル、柱の装飾が凝っていて、見所が多い。

 

奥は個室みたいな造りで素敵

 

 

 



 

行く前は、ある程度写真見てたので、まあまあくらいと思ったが、自分の中では最高級のレベルだった。

充分堪能して店を出ると、看板が出されていた...

 

 

 

 

 

 

 

留萌の純喫茶を巡る~留萌の街並み・スナック街

まだ7時前なので、どこも開いていない。

となると当然街歩きしかない!

駅から目的の喫茶までは遠くないので、周辺を歩いてみた。

街全体は古い感じではないが、商業施設はさすがに古い建物が多い。

 

 

 

 

 

モンシェリは既に営業していない様子。

ネットを見る限り、超いぶし銀の昭和喫茶のだったみたいなので、残念...

 

 

 

廃ボウリング場を発見!すごい存在感!

 

 

 

 

そして...

これが夢にまで見たホワイトレディか!

果たして今日は開くのか? 

この看板だけでもドキドキが止まらない...

 

 

 

また別の場所には、スナック街らしきものを発見

建物は古くないが、看板たちはなかなか良かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ時間あるなーさてどうしようか

この後、予想だにしない出来事が起きるのだった...

 

 

留萌の純喫茶を巡る~留萌駅

北海道ほど旅の浪漫を感じる土地はない。

深川に行ったときも相当旅感を味わったが、留萌を訪れて改めてそう感じた。

留萌線の一部が廃止されるらしい、と聞いてはいたが、この旅の1年後には実際に、石狩沼田 - 留萌間が廃止になってしまった。

旭川~深川、始発のライラックで留萌に向かった。

 

 

 

 

 

 

車両は1両、他に客は誰もいない、当然このテーブルに座った。

 

 

 

石狩沼田 - 留萌間の駅舎が良いらしいと知ってから撮ったのだが、時すでに遅し、全部は撮れなかった

 

 

名前が良い、峠下駅

 

 

 

このコンテナの駅舎、大和田駅がかわいい、しかし何とも寂しげ...

 

 

 

 

留萌駅到着。

結局留萌まで誰も乗ってこなかった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅舎はとてつもなく大きい。しかも風情抜群。

 

 

 

きたのは駅の目の前の好立地にあった、当然まだ空いていない

 

 

現在は建物自体は残っているものの、留萌駅の表札も外され、中にも入れず、閑散としているそうです。いずれは解体と思うと、さみしく思います。